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米国出願の宣誓書(デクラレーションなど)に関する規則の改正 [米国特許制度研究(US practices)]

2012年08月14日にUSPTO(米国特許商標庁)は、 米国出願に必要となる宣誓書(Declarationなどサイン書類)に関する新ルール(新施行規則)を公表しました。新ルールは、2012年9月16日(日曜日)から施行されます。

これは、2011 America Invents Act(通称「AIA」)のセクション4(a)、4(b)に基づく改正です。

ルール変更に伴う、宣誓書(デクラレーション)の新らしい書式は、USPTOのWEBサイトの「Patent Forms」
http://www.uspto.gov/forms/index.jsp
中の「Patent Forms for Applications Filed On or After September 16, 2012」をクリックすることで入手することができます。

比較のために、

改正前のデクラレーションひな形(PTO/SB/01)↓
http://www.uspto.gov/forms/sb0001.pdf

改正後のデクラレーションひな形(PTO/AIA/01)↓
http://www.uspto.gov/forms/sb0001aia_preview.pdf

のようになっています。

実務上、2012年9月16日以前の出願か以降の出願かでデクラレーションを使い分けるのは骨の折れる作業です。そのため、現地代理人に改正前後の双方で使えるフォーマットを作成してもらい、2012年9月16日以前はそれを用いて発明者からのサイン取得を行い、2012年9月16日以降になってから、頃合いをみて改正後の施行規則専用のデクラレーションに切り替えることが、楽かと思います。
(改正後のデクラレーションは、記載が簡潔になっている等の観点から、出願人に大きなメリットがあります。)


ほか、2012年9月16日は、2011 America Invents Act(AIA)における、Inter Partes Review、Post-Grant Reviewなど、重要な条項が施行される日であり、特許実務家は頭の切替を忘れないようにしましょう。


(宣誓書(デクラレーション)の新しい書式に関し、ご不明な点がございましたら弊所にご相談下さい。)

椿特許事務所
弁理士TY


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