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JIPA知的財産フォーラム関西 [報告・知財に関する談話]

11月30日に、ANAクラウンプラザホテル大阪にて行われた、「JIPA知的財産フォーラム関西」に参加させて頂きました。
http://www.jipa.or.jp/

「JIPA知的財産フォーラム関西」は、関西地域の会員活動の活性化を目的とした知財イベントであり、知財実務に関する8つのテーマについて活発な議論が行われました。

テーマは、

・外国出願を低コストで効率よく権利化するポイントは何か
・グローバル企業を目指すための商標実務のあり方は何か
・開発現場の知財マインドをアップさせ、強い特許を多く産みだすためのポイントは何か
・企業実務者と特許事務所所員がどう連携すれば良いか

…など、知財実務を行う人間としてはどれも興味のあるものばかりでした。

筆者も実務家であるので、実務の基本中の基本ともいえる、「特許実務・権利化、『強い特許をとるための中間処理のポイントは何か』」のグループディスカッションへ参加者させていただきました。

ディスカッションでは、中間処理の方針、面接審査の有効性などの議論から始まり、「良い特許、強い特許とは?」という根本的な論点まで発展し、いろいろな業種における立場や考え方について情報交換を行うことができました。当事務所でも、今後の実務に役立てたく思います。多大な時間を頂き、企画・運営をして頂きました実行委員の皆様、関係者の方々、誠にありがとうございました。御礼申し上げます。


椿特許事務所
弁理士TY


意匠の底力キャンペーン(日本弁理士会) [報告・知財に関する談話]

特許権は、発明やアイデアを他人に真似されないようにするための権利であり、意匠権は、製品や物の具体的な形・デザインを他人に真似されないようにするための権利です。

身の回りにあるファッション性の高い洋服やかばん、家具や電気製品といった、おしゃれでかっこいい物の形も意匠権で保護されますし、食べ物の形(例えばお菓子や寿司の新しいデザイン)、部品や道具の形状(例えば新しいボルトやナットの形、包丁やはさみの形)も意匠権で保護されます。さらには電子機器の操作画面の表示画像も、意匠権で保護されます。

意匠は、特許に比べて一般に、出願するときに作成すべき書面が少なくてよいので、コストが安く済むこと、審査期間が特許に比べて短いので、早期に権利を取得することができること、権利期間が20年と長いこと、権利侵害の判断が容易であることなど、様々なメリットがあります。また、部分意匠が認められるなど、ここ10年にわたる法律改正でより魅力的な部分が多くなりました。

そんな中、日本弁理士会では、「意匠の底力キャンペーン」を行うこととしており、そのキャンペーンマークおよびキャッチフレーズの公募が行われています。

入賞賞金として、キャンペーンマークでは大賞1名に10万円が、キャッチフレーズでは大賞1名に10万円が贈られるとのことです。何よりも自分で考えたマークやキャッチフレーズが採用されるのは楽しいことと思いますので、ご興味のある方は是非ご応募下さい(応募期間は、2010年10月31日(日)までです)。

詳細は、日本弁理士会WEBサイトまで。

http://www.jpaa.or.jp/activity/isyou/

アジア弁理士協会(APAA)日本部会創立40周年記念式典など [報告・知財に関する談話]

2010年9月8日の水曜日に、東京・霞が関にて、アジア弁理士協会日本部会の発足40周年記念シンポジウム、記念式典、および記念祝賀会が開催され、日頃何かとお世話になっていますK先生からのご用命により、筆者もそれに参加させて頂くこととなりました(主として受付けなど会場のお手伝いを担当させて頂きました)。
http://www.apaa-japan.jp/

セミナーでは、「アジア地区における企業の知財戦略」(Corporate IP Strategy in the Asian region)のテーマの下、LGエレクトロニクス(韓国)、マイクロソフト(米国)、および華為技術(中国)の知財戦略責任者からご講演を頂き、議論が行われました。

各社とも、知的財産を相当に重視する会社であり、企業としての考え方のみならず、PCTやPPH(特許審査ハイウエイ)の効果的な利用法、特許査定率を向上させるための施策、強い特許(パワーパテント)を取得するための努力、パテントトロールの対処の方針、クロスライセンスや係争のポリシーなど、移りゆく時代の中における各社の最新の実務についての状況を聞くことができ、大変に勉強になりました。

また、シンポジウム後の式典、祝賀会では、特許庁長官、知的財産高等裁判所所長、日本弁理士会会長を始めとして、知財の世界をリードする方々のお話を伺うことができ、実り多い一日でした。

台風9号の影響でダイヤが乱れた新幹線の都合上、中座せざるを得なかったのが非常に残念でしたが、素晴らしい一日をありがとうございました。実行委員の皆様、事務局のK様、ありがとうございました。筆者はご期待に沿う仕事をしたとはとうてい思えず、今になって反省しております・・・。

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(お土産に升を頂きました。家で活用します。)
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椿特許事務所
弁理士TY

「知財活動のコスト・パフォーマンスに関する研究」(「知財管理」誌2010年7月号) [報告・知財に関する談話]

「知財活動のコスト・パフォーマンスに関する研究
-真に、“経営に資する”知財活動を目指して-」(「知財管理」誌2010年7月号)を読んで

知財活動(新技術や研究開発の奨励、知的財産の集約、出願、権利取得、管理、他社権利対策など)は、自社を他社と差別化し、唯一無二のものにするために必要不可欠な活動です(「手を抜いて痛い目にあった」という経験をされた企業も多いと思います)。

一方で、知財活動への投資(コスト)に対する知財活動の効果(パフォーマンス)を定量的に測ることは難しいものがあります。知財活動が狙うところの大半は、自社の技術を模倣から守ることや、将来の自社技術の開発自由度を増すことや、他社の権利侵害を避けることであり、その効果を正確な数値で表現することが極めて難しいためです(そして、数値で表現できないものではありますが、知財活動にもやはりパフォーマンスの優劣が存在しています)。

「知財管理」誌2010年7月号の「知財活動のコスト・パフォーマンスに関する研究-真に、“経営に資する”知財活動を目指して-」は、知財活動のコスト・パフォーマンスの既存の分析手法とその問題点、コスト・パフォーマンスを測定するための新たな指標の提案、コスト・パフォーマンス向上のための心得とまとめられており、知財活動の意義や目指すところを考える上でよい論説でした。

特許事務所や弁理士も、対価(コスト)を頂いて、知財活動の効果(パフォーマンス)を提供することが仕事であり、コストパフォーマンスが高いことは、よい事務所(弁理士)であることの条件であると言えます。ベストの効果、サービスの受け手の期待以上の効果を提供できる事務所(所属弁理士全員がそうである事務所)であることを常に進むべき目標として置き、毎日、研鑽を図っていきたく思っています。


【その他】

ちなみに、私が顧客(クライアント)側だったときに、特許事務所や弁理士のパフォーマンスを評価するとしたら、どのように判断するだろう?多分、以下のような指標にもとづいて判断するのではないかと思う(結果的には、全ての指標は「顧客満足度」に結びつくのですが)。

・拒絶査定率が少なく(先行技術をよく分析している、特許にするためにどの程度の記載が必要であるか理解している)、かつ、先行技術を避けて可能な限り「よい権利」を取得する(拒絶を回避するためにどの程度の限定で足りるか理解している、ライセンス、権利行使など権利化後の対策を充分に考えている)代理人であるか、

・技術をよく理解して仕事をしている代理人であるか(勉強熱心な代理人であるか)、

・実務能力が高い代理人であるか(短時間で正確な仕事をする代理人であるか)、

・困ったところで頼りになる代理人であるか、

・話しやすく、話の内容が理解しやすい代理人であるか、

・一緒に働いていて発明者や、会社担当者のやる気がでる代理人であるか、一緒に仕事をして楽しい代理人であるか、

・指示がうまく伝わる代理人であるか、

・特許実務に研究熱心な代理人であるか、

・責任感がある代理人であるか

・期限管理、情報セキュリティ対策など、常識的なことに関しても、しっかりしている代理人であるか、

・自分第一ではなく、クライアントである会社のことをよく考えている代理人であるか、クライアント側の話・要望にしっかりと耳を傾ける代理人であるか、

・仕事好きで、仕事にやりがいや誇りをもっている代理人であるか、

・・・etc.


椿特許事務所
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C知的財産研究所の親睦ゴルフにて(ベニーカントリー倶楽部) [報告・知財に関する談話]

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C知的財産研究所は、日本弁理士会の附属機関として設立された研究所であり、「長期的及び国際的視野から内外の知的財産及び弁理士に関する諸問題についての調査、研究及び情報の提供並びにこれらに関連する事業を行うことにより知的財産権制度及び弁理士制度の健全な発展に資すること」を目的として運営がなされています。(同研究所ホームページより)

C知的財産研究所は、最前線で知的財産の研究を行う研究者、実務家、専門家を研究員に擁しており、その研究成果は、書籍、公開フォーラムなどによって、広く知財の世界に報告されています。

http://www.jpaa.or.jp/about_us/organization/affiliation/chuuou/index.html

先日、C知的財産研究所のI先生、M先生の幹事の下、I先生ご紹介のベニーカントリー倶楽部にて、関西地区での親睦ゴルフコンペが開催され、筆者も同研究所の運営委員ということでありがたくそれに参加させて頂きました。

http://www.bennycc.com/

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当日は好天に恵まれ、大変楽しいコンペであり、また、知財の世界で尊敬を集めておられる先生方のお話を伺うことができ、大変にありがたく、ためになりました(筆者も、もっと知財の勉強しないといけないな、と改めて反省しました。また、もう少しゴルフボールをなくさないようにしないといけないな・・、と改めて反省しました)。
幹事のI先生、M先生、改めましてありがとうございました。また、ご参加の皆様、楽しい時間をありがとうございました。改めて御礼申し上げます(肝心の研究所ではあまり仕事をしていなくてすみません・・・)。

明日から3連休の方も多いと思います。3連休が好天に恵まれ、よいお休みとなりますようお祈り致します。


【クイズ】

問題: ゴルフと人生とでの共通点は?

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解答: 共に、楽しみ、楽しませることが最重要であること。


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